坂口安吾 『都会の中の孤島』 その夜の恋人はグズ弁であった。 その晩はお客が殆どなかったので、グズ弁は店の一定の売上げのため、ミヤ子にたのまれて、多量にのみすぎた。 その晩に限らず、不景気のときは、運の悪いお客が他のお客のぶんを強いられるのはこの店の習慣的な商法であった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア