それは当り前の話だけれどもこれもまた、彼が殺さなかった証拠になるよりも、殺した証拠となる率が何百倍も高かったのである。
こんな場合に、彼が犯人と決定しても、誤審をとがめるわけにいかなかったであろう。
たとえば現場から血にまみれたグズ弁以外の指紋でも現れてくれゝば、彼の犯行を積極的に否定する有力な根拠となりうるが、そういうものも現れなかった。
それは当り前の話だけれどもこれもまた、彼が殺さなかった証拠になるよりも、殺した証拠となる率が何百倍も高かったのである。
こんな場合に、彼が犯人と決定しても、誤審をとがめるわけにいかなかったであろう。
たとえば現場から血にまみれたグズ弁以外の指紋でも現れてくれゝば、彼の犯行を積極的に否定する有力な根拠となりうるが、そういうものも現れなかった。