坂口安吾 『南京虫殺人事件』 それによると、当日の午すぎに奈々子が南京虫を一ツ売りにきた。 売った金で、今度は時計の腕輪を買って戻ったというのだ。 時計を売ったから、むしろ腕輪の不要品が一ツふえた筈なのに、腕輪を買って戻ったから、甚だ奇異に思ったと時計屋は語っているのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア