参道の茶店の婆さんたちはよその土地のパンパンのタックルと同じぐらいの勢いでつかみかからんばかり、あるいは哀願して泣訴のおもかげあるものもあり、だいたい日向もはずれのこの鵜戸の地にこれだけの茶店が参道に並ぶというのが意外なことだ。
大都会を近隣にひかえた江の島や日光などとちがって鵜戸は主として他県にまして人口のすくない郷土の信仰にまもられなければならないはずだが、それがともかく天下に名高い観光地青島と同じぐらい茶店が並んでいるのである。
青島ならば宮崎から三十分の時間だが、鵜戸となるとそう簡単には参らない。