そして全国有数の古墳群をもちながら、それが全国有数のものだということについてすらも関心をもとうとしない。
それもまた土地柄でそれだけ独特の土地風があって一概に甲乙はつけがたいが、日向の人々が自分たちの古墳群を過大に考えすぎるのにくらべて、群馬の人々が全然古墳なぞ念頭におかないのはおもしろい対照である。
日向の諸地方を旅行すると、たとえば神武天皇生誕の地とつたえられる狭野神社の宮司は、あいにくこのあたりには古墳が少いので、と云って残念がっておったし、また高千穂の町では、この山中には古墳がたくさんあります、この奥の米良にも集団的にあります、と云って威張っていた。