この部屋には、違い棚の下にガス管があり、叔父(芥川のこと)がこのガス管をくわえて死にかけていたことがあってネと葛巻が言っていたが、なぜか僕は死んだあるじにひどく敵意をいだいていて、この自裁者の心事などには一向に思いを馳せていなかった。
又、この部屋では、芥川の遺稿を読まされたこともある。
この遺稿は数年後、再読したときに驚嘆した未完の小品で、この作品に就てはすでに二度僕の感想を発表したが、当時は全然わからなかった。
この部屋には、違い棚の下にガス管があり、叔父(芥川のこと)がこのガス管をくわえて死にかけていたことがあってネと葛巻が言っていたが、なぜか僕は死んだあるじにひどく敵意をいだいていて、この自裁者の心事などには一向に思いを馳せていなかった。
又、この部屋では、芥川の遺稿を読まされたこともある。
この遺稿は数年後、再読したときに驚嘆した未完の小品で、この作品に就てはすでに二度僕の感想を発表したが、当時は全然わからなかった。