無責任なことをしたもので、僕の飜訳を読んだ人はプルウストという男は随分皿数の少い宴会をひらく奴だと思いこんだであろう。
ヴァレリイの「ヴァリエテ」などの幾つかもこうして飜訳したものだから、分らぬところはみんな抜かす、結局あの晦渋な原文が、僕の手にかかると明快至極なものになり、原文を知らない人々が讃嘆したものであるが、分らぬ所を抜くのだから明快流麗、無茶な話であった。
飜訳をほめられる度に困った思いをしたものである。
無責任なことをしたもので、僕の飜訳を読んだ人はプルウストという男は随分皿数の少い宴会をひらく奴だと思いこんだであろう。
ヴァレリイの「ヴァリエテ」などの幾つかもこうして飜訳したものだから、分らぬところはみんな抜かす、結局あの晦渋な原文が、僕の手にかかると明快至極なものになり、原文を知らない人々が讃嘆したものであるが、分らぬ所を抜くのだから明快流麗、無茶な話であった。
飜訳をほめられる度に困った思いをしたものである。