葛巻がすねはじめると、僕は怒気満々、食ってかかる勢いで口論になるのであったが、葛巻は女性のように柔和な病弱にも拘らず、自説の執着に至っては話の外で、おだやかな言い方と、弱々しい微笑と、持って廻った表現で、最後の最後まで食いさがる。
結局僕の根負けであった。
尤も、葛巻の主張の方に多くの道理があったのだろう。
葛巻がすねはじめると、僕は怒気満々、食ってかかる勢いで口論になるのであったが、葛巻は女性のように柔和な病弱にも拘らず、自説の執着に至っては話の外で、おだやかな言い方と、弱々しい微笑と、持って廻った表現で、最後の最後まで食いさがる。
結局僕の根負けであった。
尤も、葛巻の主張の方に多くの道理があったのだろう。