京都伏見の弁当仕出し屋の二階に住んでいた頃は最も太平楽、利根川べりの取手にいた時は水だけ飲んで暮さねばならないことが時々あったが、その思い出も楽しいものだ。
あと八銭しかない、一週間は金のはいる見込もない、という時に、八銭でソバを食うべきか、タバコを買うべきか、と深刻なる難関に逢着する。
幾度かあったが、結局タバコを買うもので、最後の金でウドンを食ったという記憶は一度もない。
京都伏見の弁当仕出し屋の二階に住んでいた頃は最も太平楽、利根川べりの取手にいた時は水だけ飲んで暮さねばならないことが時々あったが、その思い出も楽しいものだ。
あと八銭しかない、一週間は金のはいる見込もない、という時に、八銭でソバを食うべきか、タバコを買うべきか、と深刻なる難関に逢着する。
幾度かあったが、結局タバコを買うもので、最後の金でウドンを食ったという記憶は一度もない。