だが伏見でも苦しい病気の思い出があった。
このとき葛巻に助けられたので今歴々思いだしたが、まだ弁当仕出屋の二階に移らぬ前に、火薬庫の前の計理士の二階を借りていたことがあった。
僕が京都に住んだのは、一切友人を離れ、本当に孤独というものを底の底まで突きつめてやれ、という一時の気まぐれに発した移住であったが、計理士の二階で病気になった。
だが伏見でも苦しい病気の思い出があった。
このとき葛巻に助けられたので今歴々思いだしたが、まだ弁当仕出屋の二階に移らぬ前に、火薬庫の前の計理士の二階を借りていたことがあった。
僕が京都に住んだのは、一切友人を離れ、本当に孤独というものを底の底まで突きつめてやれ、という一時の気まぐれに発した移住であったが、計理士の二階で病気になった。