この計理士は五十がらみの年齢に似もやらぬ少年詩人の如き気分屋で、ええ天気やさかい仕事してられえへんどすわと言って大概のお天気の日は外出し、酒も飲まず女遊びもしないけれども、仕事の期日に遅れるために顧客も失い貧乏もするという様子である。
細君と別居して自分はこの事務室階下に(階上は僕)ヤモメ暮しをしており、一人ぐらしは清々とええどすわと述懐していたが、先生(僕のこと)ウチに気兼ねせんと、ええ人云々ということをすすめるだけの雅量を失わぬ通人でもあった。
だから、月末になると姿を消す。
この計理士は五十がらみの年齢に似もやらぬ少年詩人の如き気分屋で、ええ天気やさかい仕事してられえへんどすわと言って大概のお天気の日は外出し、酒も飲まず女遊びもしないけれども、仕事の期日に遅れるために顧客も失い貧乏もするという様子である。
細君と別居して自分はこの事務室階下に(階上は僕)ヤモメ暮しをしており、一人ぐらしは清々とええどすわと述懐していたが、先生(僕のこと)ウチに気兼ねせんと、ええ人云々ということをすすめるだけの雅量を失わぬ通人でもあった。
だから、月末になると姿を消す。