表面に弱身をみせぬ僕であるから内心最も圧倒されていたのだけれども、それは単に理窟の上の話であり、葛巻の芸術に圧倒されたわけでもなければ、わが芸術に自信を失う、絶望した、ということと全然意味が違っている。
この時期は、まさしく僕の若さの時、希望の時、伸びようとする力だけの時期だった。
けれども思えば、この時期のあの姿、あの部屋、あの道、あの言葉、なぜか思いだす全てに暗さばかりがつきまとうてくる。
表面に弱身をみせぬ僕であるから内心最も圧倒されていたのだけれども、それは単に理窟の上の話であり、葛巻の芸術に圧倒されたわけでもなければ、わが芸術に自信を失う、絶望した、ということと全然意味が違っている。
この時期は、まさしく僕の若さの時、希望の時、伸びようとする力だけの時期だった。
けれども思えば、この時期のあの姿、あの部屋、あの道、あの言葉、なぜか思いだす全てに暗さばかりがつきまとうてくる。