私は新潟中学というところを三年生の夏に追いだされたのだが、そのとき、学校の机の蓋の裏側に、余は偉大なる落伍者となっていつの日か歴史の中によみがえるであろうと、キザなことを彫ってきた。
もとより小学生の私は大将だの大臣だの飛行家になるつもりであったが、いつごろから落伍者に志望を変えたのであったか。
家庭でも、隣近所、学校でも憎まれ者の私は、いつか傲然と世を白眼視するようになっていた。
私は新潟中学というところを三年生の夏に追いだされたのだが、そのとき、学校の机の蓋の裏側に、余は偉大なる落伍者となっていつの日か歴史の中によみがえるであろうと、キザなことを彫ってきた。
もとより小学生の私は大将だの大臣だの飛行家になるつもりであったが、いつごろから落伍者に志望を変えたのであったか。
家庭でも、隣近所、学校でも憎まれ者の私は、いつか傲然と世を白眼視するようになっていた。