それから切支丹が病みつきになり、手当り次第切支丹の本ばかり読む。
パヂェスの武骨極まる飜訳でもうんざりするどころか面白くて堪らないのである。
文献を通じて私にせまる殉教の血や潜伏や潜入の押花のような情熱は、私の安易な常識的な考え方とは違うものを感じさせ、やがて私は何か書かずにいられないと思うけれども、今は高潔な異国に上陸したばかりのようで、何も言うことが出来ないのである。
それから切支丹が病みつきになり、手当り次第切支丹の本ばかり読む。
パヂェスの武骨極まる飜訳でもうんざりするどころか面白くて堪らないのである。
文献を通じて私にせまる殉教の血や潜伏や潜入の押花のような情熱は、私の安易な常識的な考え方とは違うものを感じさせ、やがて私は何か書かずにいられないと思うけれども、今は高潔な異国に上陸したばかりのようで、何も言うことが出来ないのである。