ヘルマン氏は元来マドロスか何かで、貧乏なのんだくれであったが、兄が大金満家で、これが死に、遺産がころがりこんで一躍大金持になったのだそうで、そこでここに大邸宅をつくり、五階の上に塔をたて、この塔の中に探照燈を据えつけ、自分の汽車が西の宮駅へつくと、山の中腹の塔の上から探照燈をてらす。
ヘルマン氏光の中へ現われ、光の中なる自動車に乗る。
この自動車が邸宅へはいるまで、自動車と共に探照燈の光が山を動いて行くのだそうで、この探照燈は私が行ったとき、まだ廃屋の塔の中にそのまま置かれていた。
ヘルマン氏は元来マドロスか何かで、貧乏なのんだくれであったが、兄が大金満家で、これが死に、遺産がころがりこんで一躍大金持になったのだそうで、そこでここに大邸宅をつくり、五階の上に塔をたて、この塔の中に探照燈を据えつけ、自分の汽車が西の宮駅へつくと、山の中腹の塔の上から探照燈をてらす。
ヘルマン氏光の中へ現われ、光の中なる自動車に乗る。
この自動車が邸宅へはいるまで、自動車と共に探照燈の光が山を動いて行くのだそうで、この探照燈は私が行ったとき、まだ廃屋の塔の中にそのまま置かれていた。