質屋の出入にも、腕をくるくるふりまわしながら飛んだり跳ねたり、ヘッピリ腰でのぞきこむかと思うと急に威勢よくコンチハと大きな声で戸をあけたり、まるで天性あらゆる宿命を陽気に送り迎えているとしか思われぬようだった。
そして、私の沈黙の気質だの、陰鬱な顔附などを全然気にかけていなかった。
バスの車掌をしていたが、おツリの出し入れが面倒くさくてやめてしまったのだそうで、道を歩きながら車掌のマネをしてみせて、次は何々でございます、ストップねがいます、大きな声、往来の人々がビックリふりむいて顔を見るのを気にかける様子もない。