この恩典の手前としても私は今日は齲歯が痛むからという言訳で五十五分に切上げる分別さえ出来ないのであった。
マラルメは頽廃派だから歯が痛むと唄っているが、私は齲歯を痛めてもならない。
斯うして日毎に私達は一時間に零す語数が無に近い程減少して、私達の肉体も無になるのではないかと疑わねばならなかった。
この恩典の手前としても私は今日は齲歯が痛むからという言訳で五十五分に切上げる分別さえ出来ないのであった。
マラルメは頽廃派だから歯が痛むと唄っているが、私は齲歯を痛めてもならない。
斯うして日毎に私達は一時間に零す語数が無に近い程減少して、私達の肉体も無になるのではないかと疑わねばならなかった。