私が此処へ通ったのは丁度一冬の間、秋の終りから春になろうとする寒い一季節の間であった。
私は此の隅にうずくまって暫く一人で待たされる間、重苦しさで身動きも懶い気持になるのであった。
すると此の部屋は痛々しい硝子張りの窓ばかりだが、それを通し、何もない庭の土、鈍重な冬の光を冷え冷えといぶしている黒く侘しい土肌と、それを越えて一棟の病室が覗かれ、檻の中では病人達の蠢めく様が眺められた。
私が此処へ通ったのは丁度一冬の間、秋の終りから春になろうとする寒い一季節の間であった。
私は此の隅にうずくまって暫く一人で待たされる間、重苦しさで身動きも懶い気持になるのであった。
すると此の部屋は痛々しい硝子張りの窓ばかりだが、それを通し、何もない庭の土、鈍重な冬の光を冷え冷えといぶしている黒く侘しい土肌と、それを越えて一棟の病室が覗かれ、檻の中では病人達の蠢めく様が眺められた。