時々この広々とした板の上を白い看護婦達がスリッパを鳴らして通るのだが、私は眼を上げる気力さえ失うて今にも消滅するようであった。
春が近づいた頃私は辰夫の令兄から甚だ感傷的な、それはまるで小女雑誌の投書のような長文の手紙を受取っていた。
それから一週間もして、辰夫は退院することが出来た。
時々この広々とした板の上を白い看護婦達がスリッパを鳴らして通るのだが、私は眼を上げる気力さえ失うて今にも消滅するようであった。
春が近づいた頃私は辰夫の令兄から甚だ感傷的な、それはまるで小女雑誌の投書のような長文の手紙を受取っていた。
それから一週間もして、辰夫は退院することが出来た。