彼女はアイビキのときは晴着のモンペをきてきたが、その魂の荒廃は凡そ晴着には似合わぬものだ。
私が日映へたまにでかけると、専務の部屋は四階にあるのだが、エレベーターがなくなったので三尺ぐらいの幅の細い階段を登って行くと、ブルースをだらしなく着て下駄をガチャガチャひきずった男の事務員が、これも汚いモンペに下駄の女事務員と肩を組み、だらしなく抱きあいながら私の前を登って行く。
三尺後から私が歩いていることなどは平気であった。
彼女はアイビキのときは晴着のモンペをきてきたが、その魂の荒廃は凡そ晴着には似合わぬものだ。
私が日映へたまにでかけると、専務の部屋は四階にあるのだが、エレベーターがなくなったので三尺ぐらいの幅の細い階段を登って行くと、ブルースをだらしなく着て下駄をガチャガチャひきずった男の事務員が、これも汚いモンペに下駄の女事務員と肩を組み、だらしなく抱きあいながら私の前を登って行く。
三尺後から私が歩いていることなどは平気であった。