坂口安吾 『魔の退屈』 私の毎日毎日の妙に熱のこもった読書は、その魂の読書であった。 晴着のない魂に、然し、私はただ冷かな鬼の目で、歴史というもの、人間の実相の歩いた跡を読んでいた。 女と会い、抱きあう時も、冷やかな鬼の目だけで、その肉体をむさぼっているばかりであった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア