人を疑らず、人の苦しみを救うために我身の犠牲を当然とするこの青年の素直な魂は私は今も忘れることができない。
焼野原になった後で、偶然、駅で会った。
青年は食事が充分でないらしく、顔はひどく蒼ざめており、焼跡のたった一軒のバラックの行列が寿司屋の行列であることが分ると、私に別れてその行列に加わりに去った。
人を疑らず、人の苦しみを救うために我身の犠牲を当然とするこの青年の素直な魂は私は今も忘れることができない。
焼野原になった後で、偶然、駅で会った。
青年は食事が充分でないらしく、顔はひどく蒼ざめており、焼跡のたった一軒のバラックの行列が寿司屋の行列であることが分ると、私に別れてその行列に加わりに去った。