坂口安吾 『魔の退屈』 私には、どうも荒君の確信が不思議でならなかった。 あんなに口に泡をため歯ぎしりのように力をこめて「石に噛りついても」という確信の根拠が信じられないのだ。 つまり荒君は非常に現実家のようだが、根柢的には夢想児なので、平野君とて、やっぱりそうだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア