坂口安吾 『流浪の追憶』 あの頃は病膏肓の時だった。 私は一匹の揚羽蝶をつかまえただけで、昆虫の素ばしこさには手を焼いているから、彼の活躍の後姿を眺めながら煙草をふかしているのであった。 小田原の山は蜜柑等の灌木だけで高い樹木が全くないから陰がない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア