咢堂はこれらのことに就てはふれていない。
そして僕の考えによれば、人間の家庭性とか個性というものに就て否定にせよ肯定にせよ誠実なる考察と結論を欠き、いきなり血の一様性や世界聯邦論へ構想を進めることは一種の暴挙であることを附言しなければならぬ。
部落的、藩民的、国家的な対立感情を取除くことによって全ての対立感情が失われるかといえば、決してそうは参らぬ。
咢堂はこれらのことに就てはふれていない。
そして僕の考えによれば、人間の家庭性とか個性というものに就て否定にせよ肯定にせよ誠実なる考察と結論を欠き、いきなり血の一様性や世界聯邦論へ構想を進めることは一種の暴挙であることを附言しなければならぬ。
部落的、藩民的、国家的な対立感情を取除くことによって全ての対立感情が失われるかといえば、決してそうは参らぬ。