「おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまり有まいと思う故に孫やひこの為に話してきかせるが、よく不法もの馬鹿もののいましめにするがいいぜ」
これは彼が自分の無頼の一生を叙述して子孫のイマシメにするために残した「夢酔独言」という奇怪にして捧腹絶倒すべき自叙伝の書き出しの文章である。
しかし彼は子孫が真人間になるようにといくらか考えたが、自分自身が真人間になることは考えなかった。
「おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまり有まいと思う故に孫やひこの為に話してきかせるが、よく不法もの馬鹿もののいましめにするがいいぜ」
これは彼が自分の無頼の一生を叙述して子孫のイマシメにするために残した「夢酔独言」という奇怪にして捧腹絶倒すべき自叙伝の書き出しの文章である。
しかし彼は子孫が真人間になるようにといくらか考えたが、自分自身が真人間になることは考えなかった。