これがオヤジ一世一代の神妙な三年間で、その間に手習いしたり海舟をこしらえたりしたのであった。
ところが、座敷牢はこの一度ではすまず、三十七というよい年になって、また座敷牢へ入れられようとした。
そのとき長男海舟は十六、貧乏暮しの不平も云わずシシとして勉学に励みオヤジには篤く孝行をつくし弟妹をいたわってよく面倒をみてやるという大そうな模範少年に育っていた。
これがオヤジ一世一代の神妙な三年間で、その間に手習いしたり海舟をこしらえたりしたのであった。
ところが、座敷牢はこの一度ではすまず、三十七というよい年になって、また座敷牢へ入れられようとした。
そのとき長男海舟は十六、貧乏暮しの不平も云わずシシとして勉学に励みオヤジには篤く孝行をつくし弟妹をいたわってよく面倒をみてやるという大そうな模範少年に育っていた。