今度の戦争でも、南海北海の島々で、日本婦人の一団がそのようにして、まるで敗戦の儀式のように美しく自害して果てた。
男に比して自主性が低く、かねて与えられた覚悟のほかに才覚がつかないような理由もあろうし、目の前に戦死した親や良人や兄弟を見て己れの生を望む心を失うのも当然な理由であろうが、彼女らが己れ自らを美化し、美とともに去る魂の持主であったことも忘るべきではない。
三原山の火口自殺の始祖も幾人かの女学生の一行だったが、死を美とみ、もしくは美しく死ぬという考えは日本の婦人には非常に根強いもののようだ。