表て向き、どういう理由を立てているにしても、かなり準備され、すくなくとも五カ月前から組織的な活動をはじめていた天草の切支丹一揆のことであるから、参加の意思がハッキリとあって不参加というのは腑に落ちないし、籠城軍と呼応して計画的な不参加ならば、こうカンタンに捕えられない用意があって然るべきであろう。
彼女らも望んで刑死したようであるが、かかる大乱となって後は父や弟と死を共にすることを望むことにフシギはなかろう。
けれども、一揆の計画されつつあるときには、レシイナとその良人とはそれに反対の意向であったと私は思う。