しかし、道鏡の心の位置も女帝のそれの如くにあまりに正しく純心で、とうてい百川の俗心と交って共にはかる余地がなかった。
恐らく百川はそう見たろうと思う。
しかし百川が、まったく道鏡を断念したのは、女帝の死後、道鏡に代るにその兄で己れの利用しうべき白髪の老王子を見出してからであったろうと思われる。
しかし、道鏡の心の位置も女帝のそれの如くにあまりに正しく純心で、とうてい百川の俗心と交って共にはかる余地がなかった。
恐らく百川はそう見たろうと思う。
しかし百川が、まったく道鏡を断念したのは、女帝の死後、道鏡に代るにその兄で己れの利用しうべき白髪の老王子を見出してからであったろうと思われる。