然し、いざという時に際して、いのちを賭けて乗りだしてくる気魄だけは稀であり、その賭博が野心に賭けられているのでなく、ただ現実を完うするだけの小さな現実の誠意にかかっている点で、珍重すべきものであったと思われる。
アメリカの軍陣医学によると、爪を噛む癖の男は戦争にでると恐怖のあまり発狂するのが通例だということである。
すると家康も一兵卒で戦場へでると、臆病者で物の役に立たないような男であったかも知れぬ。
然し、いざという時に際して、いのちを賭けて乗りだしてくる気魄だけは稀であり、その賭博が野心に賭けられているのでなく、ただ現実を完うするだけの小さな現実の誠意にかかっている点で、珍重すべきものであったと思われる。
アメリカの軍陣医学によると、爪を噛む癖の男は戦争にでると恐怖のあまり発狂するのが通例だということである。
すると家康も一兵卒で戦場へでると、臆病者で物の役に立たないような男であったかも知れぬ。