坂口安吾 『閑山』 弁兆は食膳の吟味に心をくばり、一汁の風味にもあれこれと工夫を命じた。 団九郎の坐禅諷経を封じて、山陰へ木の芽をとらせに走らせ、又、屡〻蕎麦を打たせた。 一酔をもとめてのちは、肩をもませて、やがて大蘿蔔頭(だいこん)の煮ゆるが如く眠りに落ちた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア