坂口安吾 『閑山』 と、雲水の僧は、やおらかたえの囲炉裏の上へ半身をかがめた。 左手に右の衣袖を収めて、紅蓮をふく火中深くその逞しい片腕を差し入れた。 そうして、大いなる燠のひとつを鷲掴みにして、再び弁兆の眼前を立ちふさいだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア