木戸として特に規定の金額がないから、金銭を支払う者は甚だ稀で、通例米味噌野菜酒等を木戸銭に代え、一族ひきつれて観覧にあつまる。
演者はただひたすらに芝居を楽しむという風で、寒気厳烈の雪原とはいえさながらに春風駘蕩、「三年さきに勘平の男前の若い衆はどうなすったね。
女の子が夢中になったものだったが、達者かね」「あの野郎は嬶をもらって、今年は休ましてもらいますだとの」などいう会話が幕の間に舞台の上下で交わされる。
木戸として特に規定の金額がないから、金銭を支払う者は甚だ稀で、通例米味噌野菜酒等を木戸銭に代え、一族ひきつれて観覧にあつまる。
演者はただひたすらに芝居を楽しむという風で、寒気厳烈の雪原とはいえさながらに春風駘蕩、「三年さきに勘平の男前の若い衆はどうなすったね。
女の子が夢中になったものだったが、達者かね」「あの野郎は嬶をもらって、今年は休ましてもらいますだとの」などいう会話が幕の間に舞台の上下で交わされる。