傍に瀕死の病人もなきが如く、ひねもす禅定三昧であった。
その大いなる趺坐僧の姿は、山寨を構えて妖術を使う蝦蟇のように物々しく取澄して、とりつく島もない思いをさせた。
さりとて病状は一途に悪化を辿るばかりで、人力の施す術も見えないので、附添いの男は、暇あるたびに、坐禅三昧の和尚の膝をゆさぶって、法力の試みを懇請するほかに智慧の浮かぶゆとりはなかった。
傍に瀕死の病人もなきが如く、ひねもす禅定三昧であった。
その大いなる趺坐僧の姿は、山寨を構えて妖術を使う蝦蟇のように物々しく取澄して、とりつく島もない思いをさせた。
さりとて病状は一途に悪化を辿るばかりで、人力の施す術も見えないので、附添いの男は、暇あるたびに、坐禅三昧の和尚の膝をゆさぶって、法力の試みを懇請するほかに智慧の浮かぶゆとりはなかった。