中原中也 『在りし日の歌』 陽は温暖に降り洒ぎ、風は花々揺つてゐた。 木橋の、埃りは終日、沈黙し、ポストは終日赫々と、風車を付けた乳母車、いつも街上に停つてゐた。 棲む人達は子供等は、街上に見えず、僕に一人の縁者なく、風信機の上の空の色、時々見るのが仕事であつた。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア