中原中也 『亡弟』 『目黒の方だ』と、随分力を入れて答へたのではあつたが、その声はかすれてゐた。 俥が揺れるたんびには、今にも涙が落ちさうであつた。 それから二週間も経つた或る日、下宿の二階で爪を切つてゐると、弟からの手紙が届いた。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア