然らばボオドレヱルは――ボオドレヱルのは、彼が彼自身の部屋に於ける、天才的狂爛の、それが対他するに際して、即ち狂爛が諦念の形式にまで置換されるに際して、その瞬間線上に於ける「自我崇拝閣下」であつたのだと、君が若しボオドレヱルを好きなら考へなければなるまい。
さうしてサムボリスムなる名称のきまるまで、その一派は「デカダン派」を以て自称してゐることを思い合せて貰はう。
富永は、彼が希望したやうに、サムボリストとして詩を書いて死んだ。
然らばボオドレヱルは――ボオドレヱルのは、彼が彼自身の部屋に於ける、天才的狂爛の、それが対他するに際して、即ち狂爛が諦念の形式にまで置換されるに際して、その瞬間線上に於ける「自我崇拝閣下」であつたのだと、君が若しボオドレヱルを好きなら考へなければなるまい。
さうしてサムボリスムなる名称のきまるまで、その一派は「デカダン派」を以て自称してゐることを思い合せて貰はう。
富永は、彼が希望したやうに、サムボリストとして詩を書いて死んだ。