「ハータ、ターコ、コーマ、ハート……」そこまで読むと彼女は、ほんの今まで見てゐた、群から一寸外れて歩いてゐた蟻は、もうどのへんに行つただらうと思ひながら柿の樹の根元を見る。
が、もう、どれがどの蟻だか分らなくなつてゐる。
「コートリ、タマゴ、ハーカマ、ハオリ……」
「ハータ、ターコ、コーマ、ハート……」そこまで読むと彼女は、ほんの今まで見てゐた、群から一寸外れて歩いてゐた蟻は、もうどのへんに行つただらうと思ひながら柿の樹の根元を見る。
が、もう、どれがどの蟻だか分らなくなつてゐる。
「コートリ、タマゴ、ハーカマ、ハオリ……」