中原中也 『良子』 そこへ兄が便所から出て来て、良子の傍を通つて、またドヤドヤと階段を上つていつた。 「あたしおなかが空いたの――」 兄が傍を通る時に、畳の座板がひわるのが、良子の重ね合せて坐つてゐる足に感じられた、彼女は悲しい気持になつてゐた。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア