中原中也 『良子』 と金切声をあげながら、彼女は椽側に出て行つた。 土塀を越して見える屋根といふ屋根に、一度落ちた雨がまた跳ねあがつてゐる。 一丁ばかり先の練瓦建の家が、泳いでゐる緋鯉のやうに、ボンヤリトキ色に見える。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア