中原中也 『校長』 候補者なる人は、来ると先づ校長に挨拶した。 彼は握太の黄色いステッキを提げ、額が禿げ上つてゐて出ッ腹の太つた男であつた。 彼の笑といふ笑は哄笑であり、その度に鳩尾の上辺りに垂れてゐる白の、幅広く厚くもある旧式の羽織紐が、トロントロンと揺れた。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア