中原中也 『耕二のこと』 兄は段々自分が話の中心になることを感ずるとモヂモヂし始めた。 「あゝ何と面倒臭いことなんだ! ………ダヴィンチの顔――故郷の町の嘲笑――アルプス山の雪………と、まるで今彼が掻き混ぜてゐる石綿の灰の中から出て来るやうに、先達読んだ本の一節が浮んだ。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア