耕二はさう言ふなり襖を開けた儘で床の方へ行つた。
「俺がみんなと、もう一足といふ所で捏造になる所まで喋舌ることを耕二は知つてゐるからだ」と兄はさう考へると今暗い部屋の中に、小さな蒲団にくるまつて寝てゐるであらう耕二がとてつもなく気味の悪いものに思へた。
兄が学年試験が済んで早く成績表の来るのを待つてゐる時、田中さんから手紙が来た。
耕二はさう言ふなり襖を開けた儘で床の方へ行つた。
「俺がみんなと、もう一足といふ所で捏造になる所まで喋舌ることを耕二は知つてゐるからだ」と兄はさう考へると今暗い部屋の中に、小さな蒲団にくるまつて寝てゐるであらう耕二がとてつもなく気味の悪いものに思へた。
兄が学年試験が済んで早く成績表の来るのを待つてゐる時、田中さんから手紙が来た。