中原中也 『その頃の生活』 父は涙ぐんでゐた。 私は小学の頃よく父から出て行けと言はれた。 一度も小学から私の不可ないことを知らせた手紙が来た時なぞ、父はそれを仏壇にのせて泣いた後、取りあへず手近にあつた六百円を出して、私にアメリカに蜜柑揉ぎにでも行けと言つたことがあつた。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア