何時か彼は詩人であるよりも実社会の人であると思つた事はあるかも知れない。
彼には自分を詩人だと思ふだけでは安心出来ないものがある。
併しそれは彼の夢想が余りにありの儘の現実を扱ひ得るからで、夢想がかくも現実的であるといふ点で、高橋新吉は人類中非常に特異なものなのだ。
何時か彼は詩人であるよりも実社会の人であると思つた事はあるかも知れない。
彼には自分を詩人だと思ふだけでは安心出来ないものがある。
併しそれは彼の夢想が余りにありの儘の現実を扱ひ得るからで、夢想がかくも現実的であるといふ点で、高橋新吉は人類中非常に特異なものなのだ。