夏目漱石 『坑夫』 同時に囲炉裏の真中に山のようにくべた炭の色が、ほてり返って、少しずつ赤く浮き出すように思われた。 まるで、自分は坑の底へ滅入込んで行く、火はこれに反して坑からだんだん競り上がって来る、――ざっと、そんな気分がした。 時にぱっと部屋中が明るくなった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア