中原中也 『夏の夜の話』 往来の片側の店にはみんな夕陽が射し込んでゐる。 日蔭になつてる方の側ではもう椽台を出してゐる家がある。 その一つに繻絆一枚で腰掛けて老人の読んでゐた新聞に、三十何年とか撒水車を挽いてゐるといふ男の笑つて汗を拭いてゐる写真が通りがかりに見えた。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア