中原中也 『一つの境涯』 寒い、乾燥した砂混りの風が吹いてゐる。 湾も、港市――その家々も、たゞ一様にドス黒く見えてゐる。 沖は、あまりに稀薄に見える、其処では何もかもが、たちどころに発散してしまふやうに思はれる。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア