行く途々に牛の糞の乾いたやつがあるたびに、それを拾つて口に入れようとするのには閉口したと、よく祖母は話してゐた。
忠魂塔といへば忠魂塔の鉄で出来た模型を父は持つてゐた。
後年郷里に住むやうになつてから、その模型は庭の躑躅の蔭の平たい石の上に置かれてゐた。
行く途々に牛の糞の乾いたやつがあるたびに、それを拾つて口に入れようとするのには閉口したと、よく祖母は話してゐた。
忠魂塔といへば忠魂塔の鉄で出来た模型を父は持つてゐた。
後年郷里に住むやうになつてから、その模型は庭の躑躅の蔭の平たい石の上に置かれてゐた。